松下幸之助名言「成功する人が備えていなければならないもの」
リーダー。
先陣を切って道なき道を切り開く者。
リーダー。
落ち着きとカリスマ性を持った偉人。
リーダー。
私には敷居が高い、いわゆる世間で言う成功者。
あなたはリーダーになりたいですかって聞いたら、
10中8、9は「なりたくない」という。
だって自分にはその資格は無く、
「いずれ全てのことを理解し経験したらなってもいいかな」
と思っている。
だが、残念ながら全てのことを理解して経験する
なんてことな一生ない。
だが、いつか一生懸命仕事を行っていれば
「君にリーダーを任せたい」という白羽の矢が立つ。
そんな決定事項に不安と期待を抱きながら
「理想のリーダーってどういう姿なのか?」
という不安があるときに僕が出会った言葉を紹介しようと思う。
松下幸之助さんが管理職に向けていったリーダー論
日本を代表するリーダーというのはご存知の通り。
彼が自社の管理職に向けて語ったリーダー論をご存知だろうか?
僕自身、堅苦しい完璧な人間を目指せ!というんじゃないかと
身構えしながら本のページをめくった思い出がある。
毎日ギリギリにエンジンをベタ踏みして、ハンドルをきつく強く
握りながら方向性を決めている毎日。
「これ以上、頑張ればいつか大きく何かを壊してしまうかもしれない」
これ以上何かを求められることを拒否する!
例えば、ダチョウが危機感を感じた時に
地面に顔を埋めて現実を見なくするという行動本能
がわかるような気持ちを、松下氏は軽く拭ってくれた。
松下幸之助が言ったリーダーの3つの条件とは
1.愛嬌
2.運が強そうなこと
3.後姿
である。
詳しくお伝えするなら、
「愛嬌」のあるひとにはスキがある。無鉄砲に突っ走って転んだり、情にほだされていっしょに落ち込んでしまったりする。だからまわりをはらはらさせる。わたしがしっかり見守っていないと、という思いにさせる。
「運が強そうな」人のそばにいると、何でもうまくいきそうな気になる。その溌剌として晴れやかな空気に乗せられて、一丁こんなこともやってみるかと冒険的なことにも挑戦できる。
だれかの「後ろ姿」が眼に焼きつくときには、見ているほうの心に静かな波紋が起こっている。言葉の背後に秘められたある思いに想像力が膨らむ。何をやろうとしているのか、何にこだわっているのか、そのことをつい考える。
そう、見るひとを受け身ではなく、能動的にするのである。無防備なところ、緩んだところ、それに余韻があって、そこへと他人の関心を引きよせてしまうからだ。
僕はこの3つの資質を見た感想は「こういうリーダーの下で働いたら、楽しく仕事が出来るだろうな」という事だった。
何も、完璧な訳でなく、周りの仲間を「その気」にさせる人柄と姿勢が大切なんだと学んだ。
そして、僕の周りにいるリーダーがこの資質を備えているかと見渡すと、意外と全ての要件を満たしている方は多くないようだった。
人によってリーダーは
「完璧であれ」であったり、
「他者に少しも弱みを見せるな」かもしれない。
だが、僕が目指すリーダーは
「愛嬌があり運が良さそうで、言葉の後姿に秘めたる確固たる理想が宿っている」
これで正解だと思っている。
特に今の時代はゼロサムゲーム(世の中の利益のパイは限られていて、奪い合わなければならない)ではなく、
人口や財源が減る為に、企業や職員も他の企業と手を取り合い、生き延びていくことが必要だと感じている。
もし、リーダーに抜擢されて「自分はこのままでいいのかな?」
と泥臭い努力を真面目に続けている新人リーダーがいたら、
松下幸之助さんの「成功する人が備えていなければならないもの」
を心の支えにしてもらえたらと思う。
偉そうに他者を威嚇してプライドを守るのが大人だという
昔の幻想は今は廃れつつあり、逆に社会から排除されつつある。
自分の軸をしっかりと持ち、正しいと思う道を
進んでいくことがこれから未来を切り開く。
未来を明るく照らすリーダーを応援しています。