総合事業訪問介護A・B類型の考え方を作成しました。
総合事業の訪問介護のA型は介護報酬がこれ以上下がれば、事業の継続が難しい。
B型と言っても、住民主体の助け合い活動なんて絵に書いた餅・・・
とネガティブになり考えることをはじめることすら止めようとしている状況でも、今後どうやっていけばよいのか「ヒント」を国は出していると思います。
もし、当面実施しても効果が無いとすれば、制度変更があるかと思いますが、私は訪問B類型の考え方が示すものを見て
「そうか!その方法ね!!」
と感じてくれる方がいれば、その地域は住民主体の助け合い活動が加速していく事と感じています。
ですが、なかなか、そのことを学ぶ機会が無い!という方の為に、サイトを更新しました。
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動画解説は↓
ぜひ、市町村担当者や介護保険サービス事業所のみだけでなく、地域の助け合い活動をしたい!もしくはしている方に参考にしていただけたらと思います。
地域ケア会議の5つの機能のおさらい
地域ケア会議の5つの機能のおさらいをしたいと思います。
少し厳しいことを最初に言っていいですか?現在地域包括支援センターに勤務している3職種の方で、地域ケア会議の5つの機能をカンペなしで見れないと、相当ヤバイです。
もし、センター長クラスで言えないのなら、センター長を後任のやる気がある職員に譲ったほうが良いくらい、ヤバイです。
かなり煽った書き方をしてしまいましたが、年に数回決められた地域ケア会議のノルマを残す為に地域ケア会議を行なっている場合、職員や参加者の労力や参加時間が無駄になります。社会の損失を生むだけの無意味な地域ケア会議ならしないほうがマシだと思っています。
というくらいの覚悟を持って地域ケア会議の5つの機能だけは理解して下さい。
それだけで、あなたの地域ケア会議は格段に良くなります。
では、地域ケア会議の5つの機能を詳細に解説した記事を紹介します。
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さらに、動画解説もつけておきます。
以上の内容を見て、地域ケア会議の5つの機能を発揮していただければと思います。
市町村や都道府県の担当者で、第三者の立場から地域ケア会議の必要性を伝えて欲しい!という場合には講演を受け付けていますので、ご連絡いただけますと幸いです。
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僕が先輩から毛嫌いされた理由
「結局、どうするのか答えが出てないじゃないですか」
その僕の言葉で、業務終了後に緊急で開かれた会議が凍りついた。
内容は、利用者が他の利用者に嫌がらせをしているので、どうすればいいか?というものだったと思う。
会議をする際に、おのおのが自由に意見を出し合う。
「彼女は認知症があるから自己抑制ができない」
「いじめられている方は認知症及び言語障害がひどいので何も抵抗できない」
「そもそも、生まれてこれまでの生活暦になにか問題があるかもしれない」
「もっとレクリエーションの内容を充実すればいいんじゃない?」
などなど、色んな意見が飛び交った。
そして、何となくみんなの意見が出て、会議をした感になった。
で、「これで会議を終わります!」とリーダーが言った。
ええ!自由にみんなが意見を言っただけで、意見をまとめて、具体的にどういう対策をチームで共有できていないじゃないか!!と僕は強く感じ、言ってしまった。
「結局、どうするのか答えが出てないじゃないですか」
空気が凍りつくようなことをたまに僕は言うが、それは間違いだろうか?
言うべきタイミングや言葉が強かったり、反省する点は色々あると思うが、会議はきちんと着地点をまとめ、チームで共有する必要がある。
それが、計画だ。
その計画を元にPDCAサイクルでまわす。簡単に言えばトライ&エラーを繰り返して一段ずつ上がっていくことが大切だと思う。
うん。ただ意見を出し合って何かやった感に満足したら本当の成長は望めないと思っている。
もし、僕と同じような考えを持ち、周囲の人と意見が合わずに悩んでいる方がいたら、あなたと同じような考えを持つ人間もいるという事を知って、少しは安心してもらえたらと思う。
毛嫌いされたら、それなりに悲しい思いはするが、それはそれで「卒業」の合図とも捉えられます。
トラブルは素晴らしいチャンス。前向きに頑張ろう。
地域ケア会議と協議体の違い
最近よくある質問が「地域ケア会議」と「協議体」の違いはなんですか?という内容です。
その前に、まず、地域ケア会議とその他の会議の違いを知っていますか?
それらの情報をまとめて一覧にしたデータがダウンロードできる記事を以前作成しています。
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動画解説もあるので時間がある方は確認すると良いでしょう。
という訳で、地域ケア会議は最終的に5つの機能を発揮して地域包括ケアシステムを構築していくための会議ですね。
私自身が感じているのは、地域ケア会議を行なって出来る「地域づくり・資源開発機能」というものを文字にとらわれて、とりあえず住民同士の月1回のサロンを立ち上げました!これが地域づくり機能です!!という所が余りに多いのかな、と思います。
極端な話、生活支援体制整備事業が始まったので、住民の居場所作りやサロン活動の推進をあえて地域ケア会議で行なう必要性は低いと思っています。
地域のサロン活動は社協さんも頑張っているし、そもそも包括で推進することは、月1回ではなく、週1回以上の介護予防活動及び、助け合い活動の土台をつくる「地域づくりによる介護予防推進活動支援事業」ですよね。
※地域づくりによる介護予防推進活動支援事業↓
上記の地域づくりによる介護予防推進活動支援事業の内容は、今後、地域介護予防活動支援事業地域リハビリテーション活動支援事業が担っていきます。
なので、そちらの方に機能を任せるとする方が良いかと思います。
そこで、サロンや居場所、介護予防の場を地域ケア会議で作らなくて良いとすれば、何をすればいいの?という疑問がわきあがるかと思います。
それは「困難ケースの解決方法の確立」もしくは「ケースの困難化の予防方法の体系化」という事になります。
毎日困難ケースがもぐらたたきのように湧き出てきていると思います。
そのケースの解決方法を確立し、そのように困難化する事を予防する取組みを考え、地域づくりや資源開発を行なうというわけです。
例えば、認知症サポーター養成講座を開催して終わるわけじゃなくて、地域で住民が自主的に認知症チェックを1年に1回するなど、早期に住民が自主的に認知症チェックをして基準以下の場合は包括に連絡し早期受診をすすめるというような感じです。
そう考えると、より包括の専門職の力が発揮されますよね。
この記事を見てもわからない時にはご連絡いただければと思います。
そうそう、このタイトルの答えですね。地域ケア会議と協議体の違いは何か?
参加者は「地域づくり」を目的に召集されたメンバーで、特に資格要件や定められた範囲などはありません。
なので、参加メンバーは同じような方が来る可能性が高いかな、と思います。
ですが、目的が違いますよね。地域ケア会議は困難ケースの解決方法の確立及び予防方法の体系化。
協議体は、住民主体の助け合い活動を推進していくことを目的としています。これにはサロン活動や週1回以上の介護予防推進活動も含まれます。ですが結果的に国が狙っているのは2025年までに要支援の高齢者の訪問介護及び通所介護を住民主体の助け合い活動、つまりB型に移行することです。
つまり、協議体の目的は住民同士で事業対象者(以前の特定高齢者や二次予防高齢者)から要支援相当の高齢者を住民同士で助け合える地域づくりをする。
この違いを理解して地域づくりを行なうと、会議で内容が被ることがなくなり、より効率的に地域づくりが出来ることでしょう。
僕がポジティブで建設的な発言をする理由
僕はどちらかというと温厚な人間だと思う。
肉食系か草食系のどちらかといえば、圧倒的に草食系だと自覚している。
最近はなぜか「熱い男」と言われる事があるが、う~んどうなんだろうと思う。
そんなだから、言いたいことの半分くらいは言えていないと思う。
だがそれは、日常のことであって、仕事になると、8割くらいは言いたいことを言っていると思う。僕は出来る限り他の人を批判することは言いたくはないし、できる限りポジティブに物事をとらえた考え方を口にするようにしている。
その理由は明白だ。
ネガティブな言葉を発言すれば、ネガティブな出来事が起こり、ネガティブな仲間を引き寄せてしまうと、色んな本に書いてあったから。
色々と方向性に迷った25歳の時に自己啓発書やスピリチュアルに関するものなど読み漁った結果、自分の精神衛生上及び人間関係を形成する上で、前向きでポジティブな方を選択する方が良いという結果に辿りついた。
だが、前向きでポジティブな発言をした場合の弊害がある。
それは、深い考えがなく、楽観的に考えていると軽く扱われることだ。
そのように軽んじる人間のほとんどは、眉間にしわを寄せて、何もかもを問題化し、周囲が出した答えを否定することで「自己満足」を得て、最後に否定した人間を慰める。
で、答えは?と言いたくなるが言わない。(いや、あまりに他人を傷つける発言をする人にはなぜか立ち向かってしまうときがあるが)
そういうことを繰り返していくと、徐々にネガティブな人間は僕の前から自然と離れて言ったし、ポジティブでエネルギーが高い人間が僕に引き寄せられるように増えていっている。
人間にはいろんな人がいて、いろんな考えがあるので、否定はしないが、僕には理解できないことを考える人もいるという現実を把握しながら、ポジティブで建設的なことを僕は考える。
だってさ、他人の悪口ばかり言っていたら「自分も他人に陰口言われてるんじゃないか」なんて思ったりしない?正直な所、悪口を言ったら、あなたから悪口を聞かされた人は、あなたが悪口を言った人間に告げ口しているよ。
そんな悩みから開放されたいなら、出来る限りポジティブで建設的な発言をするべきだと思う。
人間、30歳も過ぎたら顔に出ちゃうよ。という話。
総合事業サービスの訪問・通所の類型が学べる動画
総合事業サービスのA類型やB類型の違いがあまりわからない場合、特に介護保険サービス事業者はこれから先の事業の舵のとりかたを見誤る可能性があります。
総合事業に移行したけど従前相当の「みなし」になったし、他の介護サービス事業所も「A型になって報酬が減額になったら指定を受けるのをみんな辞めるといっているから大丈夫」と根拠の無い周りの意見に流されるのは危ないかと思います。
これから先、地域包括ケアシステム構築の目処になっている2025年。
あなたの事業所は人員を確保する事ができると思いますか?
利用者の確保よりも職員の確保の方が厳しいと肌で感じていませんか?
支え手の減少や介護従事者の高齢化の為に、利用者の確保ができたとしてもサービス提供ができずに事業の継続が困難になる事が考えられます。
そのことからも、多様な支え手(特に地域の高齢者)が住民主体の助け合い活動をする事を推進しているのが生活支援体制整備事業なんですね。
その事に気付かずに目の前の経営だけを考えていれば、職員不足で会社を解散。結果、誰も支え手がいない世の中になるかもしれません。
そうなる前に、これからA型もしくはB型にシフトする。もしくはそのような住民主体の活動団体と協働しながら、地域の介護を重層的に支えていくという取組みを行なうほうが、結果的に地域の為に、あなたの事業所の為になるかと思います。
介護保険は成長産業という人もいますが、私は「制度ビジネス」であると考えています。社会福祉の精神から社会的弱者に手を差し伸べる。売上には上限があり、財源の確保が難しくなれば、企業努力のいかんに関わらず報酬は下がります。
社会福祉の為に何をすべきか。
事業所の枠を超えて、地域の為に何ができるかを考えるきっかけになるよう、総合事業サービスの類型が学べる動画を作成しましたのでご確認頂ければ幸いです。
生活支援コーディネーター協議体の活動を軌道に乗せるにはどうすればいい?
生活支援体制整備事業が多くの自治体で本格的に取り組み始められてきています。
多くの市町村は、協議体メンバーをとりあえず集めて、生活支援コーディネーターを雇ったけど、何となく意見交換だけで終わってしまう。。。
と悩んでいる所がほとんどだと思います。
今あるサービス、ないサービス、必要なサービスの意見を出し合って終わってしまうのを見て「もったいないな」と感じることがあります。
また、生活支援体制整備事業と同様の取組みが同時進行されており「そんな話し合いはもう既に何回もやって、地域の目指す目標は既に立てている!」という参加者がいて、会議自体が参加者の士気を下げるような「ネガティブ会議」になってしまうことすらあるように見受けられます。
その悩みについては、4回程度のグループワークを行い、「活動計画」を立ててモニタリングを定期的にする。つまりPDCAをまわしていけば解決します。
そう。私はケアマネジャーとして個別のケアプランを作成してきました。そして、地域の住民主体の自主活動グループにはグループ年間の目標設定や活動計画を作ってきました。
そうすれば、ゼロから1にする事ができます。
1になり、見直しをすれば、2から5、10、20と積み重ねができます。
もし、その場限りの会議で行き詰まりを感じている担当者の方は参考にしていただければと思います。