エフォートケアシステム株式会社社長のブログ

エフォートケアシステム株式会社社長のブログです

協議体の役割など動画で解説!

 生活支援体制整備事業を行う上で、協議体メンバーとして招集される方が増えていると思います。

 

人によっては、「また変な会議に招集させられて同じような会議をしないといけない」と拒否感を示すメンバーも多いという声を聞きます。

そこで、なぜそのように参加者からネガティブな意見が出るのかというと、協議体の役割や目的などを明確にメンバーに説明できないことが理由だと思っています。

例えば、地域ケア会議はケースの困難化の解決方法及び、困難化の予防方法の確立となります。そのために、地域づくり・資源開発機能を発揮させて行く事が目的となります。

ですが、協議体は多様な支え手、特に住民主体の助け合い活動を推進していくことに特化した地域づくりを実現させていく事となります。

まず、その違いを理解して、メンバーに納得していただく必要があります。

 

なお、1層と2層の役割の違いがなんとなくしかわかっていない場合、仕事の押し付け合いなど、不毛な議論が起こる場合があります。

 

以上の点から、協議体の役割や目的・1層と2層の違いを、協議体メンバーの全員が理解することが最も大切になります。

 

ですが、自分で話をする自信がない・・・

という方の為に、動画解説を撮ったのでサイトにアップロードしました。

 

xn--cck3ati9d4h506v47g9qbl24d.com


 

参考にして頂けますと幸いです。

 

会議の際に動画をご自由にご活用ください。

アドラー的に特別になれなかった人

 嫌われる勇気でアドラー心理学がドラマで放送されて話題になっていますね。

 

私自身、ドラマは見ていませんが、知人からアドラー心理学について非常に心に刺さったようなことを以前聞いたのを思い出しました。

 

「成冨くん。人間って誰しもほとんどの人が特別になりたいと思っていると思う?」

「はあ。正直な所、成功イコール特別という訳ではなく、オンリーワンでありたいと思っているとは思いますけど」

 

「そうだね。もし、起業して金持ちになったり、テレビでスターになれた人はいいよね」

「まあ、成功できたという自信が、自分が特別になれた!という感じがすると思います。ですが、正直、本人はついていけてないと思いますけど」

 

「うんうん。わかるよ。それじゃあ逆に、特別になれなかった場合はどうなると思う?」

「えっ?自分は普通なんだ~と受け入れるんじゃないんですか?」

 

「実は、自分は普通だと受け入れられるのが一番いいんだよ」

「なんでですか?特別じゃないのに?」

 

「そう。自分は何も特別じゃなくて普通でいいのだと、自分を受け入れることができる。そして、自分以外の人にも包容力を持って接することができるようになるんだよ」

「へぇ~。特別な成功を手にしていなくても確かな自信を持っているんですね」

 

「次に、たちの悪いのがいる」

「なんなんですか?」

 

「特別になりきれず、普通になりきれなかった人だ」

「え、それってどうなるんですか?」

 

「未だに特別になりたいという自己愛があるにも関わらず、普通の結果、いや、普通の結果以下しか出せない人のことになる。本来なら普通の結果は出せるんだけど、周囲の目が気になり、仕事に集中できない、手先よりも周りへの聞き耳に力を入れて、結果が出ないような人になっていく」

「何だか悪循環って感じですね」

 

「そして、彼(彼女)らは気付く。それは、特別に「悪」になればいいのだと」

「え、それって、子供と同じ心理じゃないですか?かまって欲しいから悪い事をする、みたいな感じですよね」

 

「そうなんだよ。実は、今の社会ではこのような自己愛が強い人間が大勢いるんだ」

「へぇ~。けどこれは自分がそうなっていないように気をつけないといけないですよね。知らず知らずうちに、そんな恥さらしなことをする人生を送るって自分にとってもマイナスのことにしかなりませんよね」

 

「そう、だから、福祉の専門職として、このような心理を人が持つということも知っておくといいと思うよ」

「はい、肝に銘じます」

 

 こんな感じの話だったと思うが、一番心のフックに引っかかったのは

「特別に悪になろうとする」という部分だ。

 

 きっと自分自身では気付いていないと思うが、その分、そういう人達は圧倒的に悪であり、おそらく多く存在していると思う。

 

だが、人間がオセロのように裏表だけで割り切れるものではないのも事実。ある時は悪、あるときは善。もしくは以前は悪だが今は善。その逆もしかり。

 

もし、自分が特別であるという意識を強く持っていると感じたら、一度振り返る習慣を持つようにしよう

仕事優先で歳上でも呼び捨てでよび、侮辱しても許された時代

 僕は17歳の高校の頃の夏休み。

お弁当屋さんでバイトをしていた。

 

理由は特に何の考えもなしに、父親がお弁当屋のマネージャー職みたいなのをしていたので、将来的に自分も同じ仕事をしようかな、と浅はかな考えから「試しにバイトやってみっか!」くらいのノリで1ヶ月くらい働きました。

 

今考えると、メニューも50近くあるし、とても1ヶ月じゃ覚えられない訳。逆算したら、ちょっとだけ使い物になるくらいに止めていく本社の息子。みたいな感じかな。

 

そういう感じで僕は1ヶ月間、お弁当屋さんで働いた。

 

そこの店長が多分35歳くらいだったかな。当時。

 

普段はおとなしく、パートのおばちゃんがノロノロしていると、人が変わったように

「○○!ちゃんと目の前のことを!」みたいに呼びつけして人前で大声で怒る訳。

 

約20年前の話なんだけど、その当時もパワハラみたいな言葉はあった訳で、社会に出ていない僕は「あ、パワハラなんて終わった言葉だと思っていたけど、まだあるのが現実なんだ・・・・」と感じていた。

 

時には「おい成冨!早くしろ!!」「チッ!使い物になんねーな!」

 

みたいな事を言われたな~。なつかしい。

 

そうそう、私は九州限定発売かもしれないが、チキン南蛮にカレーを載せて食べる、いわゆる弁当やまかない食が大好きだった。それを見た店長は「そんな気持ち悪いもん良く食えるな」と言っていたが、若者にはおススメだ!

 

ちょっと話はそれたけど、「仕事」を建前にして、他人の尊厳を踏みにじるようなことが当たり前だったのが20年前。その頃は効率化といった「仕事優先」という大義名分があれば、年上だろうが呼び捨てでよび、時には侮辱しても許された訳。

 

だが今は、仕事優先よりも、人権優先になっている訳ですね。

 

35歳だった彼は55歳。

 

今頃は、どんな仕事をしているのかな。昔のことは忘れているのかな。

それとも当時と同じようなかかわりをしているのか。

 

あまりにも指導しにくくなった世の中になってしまってはいるが、人権を無視した仕事重視の世の中よりは、ちょっとはマシかな、と思う。

総合事業訪問介護A・B類型の考え方を作成しました。

 総合事業の訪問介護のA型は介護報酬がこれ以上下がれば、事業の継続が難しい。

 

B型と言っても、住民主体の助け合い活動なんて絵に書いた餅・・・

とネガティブになり考えることをはじめることすら止めようとしている状況でも、今後どうやっていけばよいのか「ヒント」を国は出していると思います。

 

もし、当面実施しても効果が無いとすれば、制度変更があるかと思いますが、私は訪問B類型の考え方が示すものを見て

「そうか!その方法ね!!」

と感じてくれる方がいれば、その地域は住民主体の助け合い活動が加速していく事と感じています。

 

ですが、なかなか、そのことを学ぶ機会が無い!という方の為に、サイトを更新しました。

xn--cck3ati9d4h506v47g9qbl24d.com

 

 

動画解説は↓

 

ぜひ、市町村担当者や介護保険サービス事業所のみだけでなく、地域の助け合い活動をしたい!もしくはしている方に参考にしていただけたらと思います。

地域ケア会議の5つの機能のおさらい

 地域ケア会議の5つの機能のおさらいをしたいと思います。

少し厳しいことを最初に言っていいですか?現在地域包括支援センターに勤務している3職種の方で、地域ケア会議の5つの機能をカンペなしで見れないと、相当ヤバイです。

 

 もし、センター長クラスで言えないのなら、センター長を後任のやる気がある職員に譲ったほうが良いくらい、ヤバイです。

 

 かなり煽った書き方をしてしまいましたが、年に数回決められた地域ケア会議のノルマを残す為に地域ケア会議を行なっている場合、職員や参加者の労力や参加時間が無駄になります。社会の損失を生むだけの無意味な地域ケア会議ならしないほうがマシだと思っています。

 

 というくらいの覚悟を持って地域ケア会議の5つの機能だけは理解して下さい。

それだけで、あなたの地域ケア会議は格段に良くなります。

 

では、地域ケア会議の5つの機能を詳細に解説した記事を紹介します。

xn--cck3ati9d4h506v47g9qbl24d.com

 

 

さらに、動画解説もつけておきます。

 

以上の内容を見て、地域ケア会議の5つの機能を発揮していただければと思います。

 

 市町村や都道府県の担当者で、第三者の立場から地域ケア会議の必要性を伝えて欲しい!という場合には講演を受け付けていますので、ご連絡いただけますと幸いです。

→ 

「個別地域ケア会議サクセスセミナー」 | エフォートケアシステム株式会社オフィシャルサイト

僕が先輩から毛嫌いされた理由

 「結局、どうするのか答えが出てないじゃないですか」

その僕の言葉で、業務終了後に緊急で開かれた会議が凍りついた。

 

内容は、利用者が他の利用者に嫌がらせをしているので、どうすればいいか?というものだったと思う。

 

会議をする際に、おのおのが自由に意見を出し合う。

 

「彼女は認知症があるから自己抑制ができない」

「いじめられている方は認知症及び言語障害がひどいので何も抵抗できない」

「そもそも、生まれてこれまでの生活暦になにか問題があるかもしれない」

「もっとレクリエーションの内容を充実すればいいんじゃない?」

 

などなど、色んな意見が飛び交った。

 

そして、何となくみんなの意見が出て、会議をした感になった。

 

で、「これで会議を終わります!」とリーダーが言った。

 

ええ!自由にみんなが意見を言っただけで、意見をまとめて、具体的にどういう対策をチームで共有できていないじゃないか!!と僕は強く感じ、言ってしまった。

「結局、どうするのか答えが出てないじゃないですか」

 

空気が凍りつくようなことをたまに僕は言うが、それは間違いだろうか?

言うべきタイミングや言葉が強かったり、反省する点は色々あると思うが、会議はきちんと着地点をまとめ、チームで共有する必要がある。

 

それが、計画だ。

 

その計画を元にPDCAサイクルでまわす。簡単に言えばトライ&エラーを繰り返して一段ずつ上がっていくことが大切だと思う。

 

うん。ただ意見を出し合って何かやった感に満足したら本当の成長は望めないと思っている。

 

もし、僕と同じような考えを持ち、周囲の人と意見が合わずに悩んでいる方がいたら、あなたと同じような考えを持つ人間もいるという事を知って、少しは安心してもらえたらと思う。

 

毛嫌いされたら、それなりに悲しい思いはするが、それはそれで「卒業」の合図とも捉えられます。

 

トラブルは素晴らしいチャンス。前向きに頑張ろう。

地域ケア会議と協議体の違い

 最近よくある質問が「地域ケア会議」と「協議体」の違いはなんですか?という内容です。

 

その前に、まず、地域ケア会議とその他の会議の違いを知っていますか?

それらの情報をまとめて一覧にしたデータがダウンロードできる記事を以前作成しています。

 

xn--cck3ati9d4h506v47g9qbl24d.com

 

 

動画解説もあるので時間がある方は確認すると良いでしょう。

 

という訳で、地域ケア会議は最終的に5つの機能を発揮して地域包括ケアシステムを構築していくための会議ですね。

 

私自身が感じているのは、地域ケア会議を行なって出来る「地域づくり・資源開発機能」というものを文字にとらわれて、とりあえず住民同士の月1回のサロンを立ち上げました!これが地域づくり機能です!!という所が余りに多いのかな、と思います。

 

極端な話、生活支援体制整備事業が始まったので、住民の居場所作りやサロン活動の推進をあえて地域ケア会議で行なう必要性は低いと思っています。

 

地域のサロン活動は社協さんも頑張っているし、そもそも包括で推進することは、月1回ではなく、週1回以上の介護予防活動及び、助け合い活動の土台をつくる「地域づくりによる介護予防推進活動支援事業」ですよね。

※地域づくりによる介護予防推進活動支援事業↓

houkatu.hatenablog.com

 

上記の地域づくりによる介護予防推進活動支援事業の内容は、今後、地域介護予防活動支援事業地域リハビリテーション活動支援事業が担っていきます。

 

なので、そちらの方に機能を任せるとする方が良いかと思います。

 

そこで、サロンや居場所、介護予防の場を地域ケア会議で作らなくて良いとすれば、何をすればいいの?という疑問がわきあがるかと思います。

 

それは「困難ケースの解決方法の確立」もしくは「ケースの困難化の予防方法の体系化」という事になります。

 

毎日困難ケースがもぐらたたきのように湧き出てきていると思います。

 

そのケースの解決方法を確立し、そのように困難化する事を予防する取組みを考え、地域づくりや資源開発を行なうというわけです。

 

例えば、認知症サポーター養成講座を開催して終わるわけじゃなくて、地域で住民が自主的に認知症チェックを1年に1回するなど、早期に住民が自主的に認知症チェックをして基準以下の場合は包括に連絡し早期受診をすすめるというような感じです。

 

そう考えると、より包括の専門職の力が発揮されますよね。

 

この記事を見てもわからない時にはご連絡いただければと思います。

 

そうそう、このタイトルの答えですね。地域ケア会議と協議体の違いは何か?

 

参加者は「地域づくり」を目的に召集されたメンバーで、特に資格要件や定められた範囲などはありません。

 

なので、参加メンバーは同じような方が来る可能性が高いかな、と思います。

 

ですが、目的が違いますよね。地域ケア会議は困難ケースの解決方法の確立及び予防方法の体系化。

 

協議体は、住民主体の助け合い活動を推進していくことを目的としています。これにはサロン活動や週1回以上の介護予防推進活動も含まれます。ですが結果的に国が狙っているのは2025年までに要支援の高齢者の訪問介護及び通所介護を住民主体の助け合い活動、つまりB型に移行することです。

 

つまり、協議体の目的は住民同士で事業対象者(以前の特定高齢者や二次予防高齢者)から要支援相当の高齢者を住民同士で助け合える地域づくりをする。

 

この違いを理解して地域づくりを行なうと、会議で内容が被ることがなくなり、より効率的に地域づくりが出来ることでしょう。

 

 

ランキング参加中!
クリック応援お願いします。


公共・医療・福祉業 ブログランキングへ

にほんブログ村 介護ブログ 福祉・介護情報へ
にほんブログ村